Chichen Itza - チチェン・イッツア
マヤ文明の世界遺産
チチェン・イッツアは名前が覚えずらいですが、世界遺産に登録されているユカタン半島では最大級のマヤ文明の遺跡です。このページでは見所などを簡単にご紹介。
マヤの人々は天体観測に優れ、非常に精密な暦を持っていたと言われており、階段364段と神殿の1段をあわせた365段の階段からなるピラミッド「カスティージョ(Castillo)」や、雨乞いのために財宝や生贄の女性が投げ込まれたと言われる聖なる泉を意味する「セノーテ(Cenote)」、同じく主に雨乞いの為に行われていた球戯場跡である「フエゴ デ ペロタ(Juego de Pelota)」、天文台の跡であると言われている「エル カラコル(El Caracol)」などが有名です。
最後の方になりますが、遺跡全体のマップと、カンクンのセントロからの行き方(ツアーを除く)についても、バスでの移動をメインにまとめました。
Castillo - カスティージョ
マヤ文明における最高神であるククルカン(羽毛のあるヘビの姿の神を祀るピラミッドで、高さは24メートル。通称の「カスティーヨ」はスペイン語で城塞を意味します。
4面に各91段の急な階段があり、最上段には真四角な神殿があります。ピラミッドの階段は、4面の91段を合計すると364段で、最上段の神殿の1段を足すと、ぴったり365段になります。
さらに、北面の階段の最下段にククルカンの頭部の彫刻があり、春分の日・秋分の日に太陽が沈む時、ピラミッドがぴったり西から太陽に照らされる際に、階段にククルカンの胴体(蛇が身をくねらせた姿)が現れた様に見えるそうです。これをククルカンの降臨と呼ばれ、春分の日・秋分の日を狙って訪問する人も多いと聞いています。
Cenote - セノーテ(聖なる泉)
セノーテと聞くと、洞窟の中をシュノーケリングできるメキシコ特有のダイビングスポットと混乱してしまうかもしれません。このチチェン・イッツアのセノーテについては、雨が降らない時や豊作を願う時に、神の予言を伺うために、財宝や生贄の人間が投げ込まれたという言い伝えがあります。
アメリカ大陸を発見したスペイン人の記録によれば、占いをするために生贄として女性を放り込み、後に泉から引き上げられ、吉兆を語ったとされています。
後にアメリカ人探検家が泉にもぐり、人骨や財宝などが発見されました。
Cenoteの中に入って泳いだりもできるようですが、私が行ったときはビビッてもぐりませんでした。。。
Juego de Pelota - 球戯場
腰でボールを打ち、球戯場の石の輪にボールを通すと得点になる競技で、試合が白熱するほど雨が降り豊作になると信じられていたようです。遺跡にはゴールとされる石の輪や、長方形の形をした球戯場の後がしっかり残されています。
El Caracol - 天文台
マヤ文明では、太陽暦の1年を365.2420日と計算していたとされています。現代天文学がコンピュータで計算した1年は365.2422日であり、天体望遠鏡もないマヤ文明の人々はは、ほとんど誤差なく暦を知っていた事になります。カタツムリ型の天文台から何代にもわたり肉眼で観測したと言われています。なお、「エル・カラコル」というのはスペイン語で「カタツムリ」を意味しています。
Chichen Itzaの全体マップ
下部に地図上で2kmがどの程度か記載があるとおり、マップ自体からはそんなに広くは見えませんが、そこは広大な土地を持つメキシコです。かなり距離があるので気をつけてくださいね。。。
ちなみに忘れていましたが、チチェンにはホテルが3つ、隣接しており宿泊が可能です。が、、、あくまで個人的な見解ですが、春分・秋分の日の前後でない限りは宿泊しないほうが懸命かと思います。ホテルは1泊80ドルから250ドルと幅があります。
どうやって行く?
ツアーなどで行くのもありですが、ここでは自力でバスチケットを購入してチチェンに行く方法をご紹介します。
チチェンに行くには、ダウンタウンにあるADO社のバスを利用する方が多いです。バスでの所要時間は3時間ちょっと。バス代金は片道250peso程度、そのため往復で500Peso程度、ざっくりですが往復5000円程度で行けちゃいます。
オススメなのは、AM8:45にカンクンのセントロを出発する便でチチェンに向かい、帰りは16:30にチチェンを出発する便です。チチェン全部を見たりするにはそこそこ時間がかかりますが、上記の便であれば3-4時間は見て回る事ができます。なお、チチェンは結構広く、歩き回る必要があるので結構疲れます。あらかじめミネラルウォーターやサングラスなど準備をしておいた方がよいでしょう。
セントロのバス乗り場
▲セントロのADO社バス乗り場マップ
外観はこんな感じ |
地図@ADO社のHPより |
ホテルゾーンからセントロのバスターミナルまでは、タクシーを使う事をおすすめします。もちろん公共のバスも利用可能であり、かつ非常に安価ではあるものの、公共のバスはホテルゾーンを抜けてセントロに入ったとたんに、各々のルートに分散してしまいます。
セントロに入った瞬間に下車して、そこから歩くのも手ではありますが、万が一迷った時にはバスの本数が無く待ち時間が発生してしまう、、、なんて事を避けるため、そこは限られた"時間を買う"という考えのもと、ホテルからタクシーでセントロまで向かう方が懸命です。
チケットはバス乗り場にて購入可能であり、おそらく春分・秋分の日の前後でなければ、バスが満席になってしまう事はほとんどないです。結構ガラガラ。
ただし注意しなければいけない事は、、、窓口のメキシコ人の英語です。正直、発音がスペイン語と混ざっていて何を言っているかわかりません。もちろん人にもよりますが。英語がうまく話せてそうな人を選びましょう。(笑)
余談になりますが、バス乗り場の目の前にあるタコス屋さんが何気にうまい&安いで結構通っていた記憶があります。。上のADOのターミナル写真にタクシーが写っていますが、ちょうど道を挟んで反対側の出店っぽいところ。もしまだあったらバス内での軽食用に購入してみて下さい。